サムスン電子

新製品のスタッフ研修時間を50％以上削減

74か国に組立工場と営業拠点を構え、29万人の従業員を擁する、韓国の多国籍エレクトロニクス企業サムスン電子は、 2011年から2021年までの間に最も多くの携帯電話を製造し、2019年現在、世界のテクノロジー企業で世界2位の収益規模を誇ります。世界各地で事業を広く展開するサムスンは、世界の主要市場の多くで尊敬を集める存在です。未来の革新に向けて常に邁進するサムスンは、世界の人々がより幸せで健康的な生活を送ることを可能にする技術を世に出してきました。

韓国の巨大多国籍エレクトロニクス企業サムスン電子は、性能の高さと開発力に定評があります。アップル、ソニー、ノキア等の主要顧客向けに電子部品を生産するだけでなく、スマートフォン、タブレット、テレビなどの業界の最先端を行く独自の家電を提供しています。次々と新製品を発表する中で、自社の販売員やリセラーに対して、新製品の発売やアップデートの度に研修を行うことが、サムスンの通常業務のひとつとなっています。

研修体験の再構築

サムスンが世界へ販路を拡大し続ける中、スタッフ研修の方法が課題となりつつありました。 BeLiveの支援を通じて、サムスンはこの課題を新たな研修方式を生む機会と捉えました。それにより、費用対効果が改善しただけでなく、リセラーとの関係性を強化することができ、その結果、総体的な顧客体験の向上に繋げることができました。

最新の研修方式を展開するまで、サムスンは対面での研修を実施していました。サムスンはこれまで、リセラー市場において主任講師を採用し、まず彼らに研修を通じて必要な情報と教材を提供し、その後、対面での研修を展開していました。この方式では、新製品の発売の度に多額の投資を要しました。その中には、講師に対する人件費、研修で使う施設の利用料、リセラーが社員を研修に参加させる際の交通費等が含まれますが、研修に参加させることで失われる勤務時間もコストになります。

世界でDX化が進む中、大企業から中小企業まで、ビデオによる会議や従業員教育を通じた効率化を探るようになりました。サムスンでは、特に大規模プロジェクトにおける機密保護も懸念材料でした。残念ながら、既存の通信手段の多くは安全ではないか、十分に強固なものではありません。サムスンは安全性と規模の要件に適った専用プラットフォームを必要としていました。さらに、バーチャル研修を最大限に活用でき、対面型研修の代わりになり得る独創性のあるソリューションを求めていました。

楽しくかつ実用的なバーチャル研修

BeLiveは強固で安全なプラットフォームの提供を通じてサムスンを支援しました。このプラットフォームにより、以前の対面型研修よりも魅力的な研修体験が実現されました。 BeLiveはサムスンに対し、社員だけがアクセス可能で、完全にプライベートかつ暗号化されたプラットフォームを提供することから着手しました。サムスンで実施される研修プログラムでは、一般公開が許されない情報が含まれることから、機密性は重要となります。セキュアログインと業界標準の暗号方式により、サムスンは機密情報を信頼性の高い場所に保存することが可能となりました。

セキュリティが重要であるのと同時に、受講者が研修に集中でき、かつ全ての必要な情報を学習できるようにしなければ、無駄な研修プログラムとなります。そこで当社の技術が本領発揮されることになります。サムスンは研修プログラムにゲーミフィケーションの要素を加えることで、可能な限り最大限の形で研修に集中できる環境を提供しました。これは当社のエデュテインメント機能により実現しました。

当社は、これまでの顧客との経験を通じて、最新のゲーミフィケーションの手法をバーチャル環境で展開してきました。講師がライブ・クイズ等のモジュールを活用することで、業者が研修プログラムに集中することが可能なったのです。このプラットフォームでは、講師と研修立案者が受講者の仕事ぶりと成長度合いをリアルタイムで監視できる分析データも提供されています。リアルタイム分析を通じて、講師は受講者をより深く理解し、彼らの仕事ぶりをチェックすることも可能になりました。例えば、受講者が理解に苦しむ部分があれば、講師は該当箇所についてより多くの時間を割いてより詳細に教えることになります。

加えて、BeLiveのプラットフォームを活用することで、サムスンは多国籍企業が乗り越えるべき規模の問題にも簡単に対処することが可能となりました。例えば、サムスンでは15,000の販売業者に対して単体のライブ・クイズゲームショーで研修を実施しています。

結果が全てを物語る

BeLiveの協力を通じて、サムスンは研修時間の短縮と経費削減以上のものを実現しました。サムスンでは、受講者のエンゲージメント率を大幅に向上させることができました。加えて、新商品の展開において、研修にかかるトータルの時間を短縮させることができました。かつては、リセラー市場で研修プログラムを完了させるまでに1−2か月を要していたところ、今では2週間で完了となります。

これらに加えて、新しいプラットフォームは大幅なコスト削減にも寄与しています。各市場における人材採用、研修、主任講師にかかる費用等の削減できたのは言うまでもありません。研修にかかる交通費や施設利用料の削減に加えて、移動や研修にかける時間の大幅な削減を実現しました。サムスンは効率性を高めた研修方式を通じて、より少ないコストでより迅速に研修を実施することが可能となったのです。

BeLiveのライブ・エデュテインメント機能は、ライブ配信による研修や従業員教育のソリューションを求める企業にとり、大きく寄与するものです。企業のニーズや要望に合わせてカスタマイズできるソリューションを採用することで、ライブ配信を簡単に展開できるようになります。今回の事例では、サムスンはマンパワーの削減とロジスティクス費用を削減できただけでなく、オンライン上で双方向性のある研修体験を実現したといえます。